雷蔵と三郎は同じ動きでこっちをくるりと振り返った。 「おはよう、雷蔵。三郎。」 「はよ。お前、朝から元気だなー・・・ふぁ〜」 「三郎は相変わらず朝弱いね」 「おはよう。は今からご飯?」 「うん。二人は?」 「僕達もだよ。一緒に行こう?」 「うん」 三郎はまだ眠たそうに目を擦りながら、雷蔵にべたべたと張り付いてた。 雷蔵は雷蔵でそんな三郎に、重いからちゃんと自分で歩いてよ。と困ったように笑ってた。 本当に2人は仲良いなーと思いながら、2人に今日の予定を聞いてみる。 「2人は、今日何か予定あるの?」 「僕は委員会の当番が当たってるんだ」 「私は、もちろん雷蔵と一緒に」 「くるな」 「・・・・・・・・はい。」 「は、何か予定あるの?」 「んー、まだ決まってないんだ。」 「なら私と6年生に悪戯でもしに行くか」 「丁重にご遠慮します」 三郎が拗ねるのを無視しつつ、私は雷蔵に新しい話題を振った。 食道につくと、兵助とハチがいた。 そこに合流して、私たちは久々に全員そろって朝ごはんを食べた。 最近は本当に実習訓練や組ごとの課題、委員会の活動などでなかなか五年全員揃うことはなかったから、 そんな些細なことにさえすごく嬉しく感じてしまって、頬が緩んでしまう。 そんな私につられるように雷蔵も楽しそうに笑った。 「 、本当に楽しそうだね」 「だって、何かわくわくしちゃって・・・」 「そうだね。僕も何だか楽しくなってきちゃった」 「おい、何雷蔵といちゃいちゃしてるんだよ」 「三郎うるさい」 「三郎、黙ってて」 「ちょ、酷い!」 ショックを受ける三郎をハチに任せて、私と雷蔵はえへへと笑いあった。 私たちは朝ごはんを食べ終わって軽く一息ついたころで、それぞれの部屋に帰っていった。 私も食道を後にして部屋に帰ると、これから何をしようか考えた。 自主練?勉強?いやいや、それはご遠慮したい。でもここで寝てしまうのも、何だか勿体無いし・・・。 「雷蔵とゆっくり読書しようかな?」 . |