真っ黒な髪を揺らしながら兵助はくるりと振り返った。


「おはよう、
「おはよう、兵助。今から朝ごはん?」
「そう。も?」
「うん」
「なら、一緒に行こう」
「うん!」


兵助はにこにこと笑いながら、今日の朝ごはんは豆腐出るかな?と楽しみにしてた。 本当に兵助は豆腐が好きだなーと思いながら、兵助に今日の予定を聞いてみる。


「兵助、今日何か予定あるの?」
「んー、ちょっと町に出ようかなっておもってるけど」
「町?何しにいくの?」
「ちょっと買い物とか、かな」
「へー」
は?」
「私はまだ決まってないんだ」
「そっか」


予定見つからないときは兵助と町に行こうかな、何て考えながら私はまた新しい話題を振った。


食道につくと、雷蔵と三郎とハチがいた。 そこに合流して、私たちは久々に全員そろって朝ごはんを食べた。 最近は本当に実習訓練や組ごとの課題、委員会の活動などでなかなか五年全員揃うことはなかったから、 そんな些細なことにさえすごく嬉しく感じてしまって、頬が緩んでしまう。 そんな私に、兵助はちょっと困った顔で笑った。



「ん?どうした兵助?」
「頬、」
「皆揃ったのが嬉しくて、つい緩んじゃった」
「そうじゃなくて、俺が言いたいのは米粒ついてるってこと」
「え!ええ!?・・・うわ、恥ずかしい・・・」


兵助はすっと米粒をとってにこりと笑うと、それに私は苦笑した。





私たちは朝ごはんを食べ終わって軽く一息ついたころで、それぞれの部屋に帰っていった。 私も食道を後にして部屋に帰ると、これから何をしようか考えた。 自主練?勉強?いやいや、それはご遠慮したい。でもここで寝てしまうのも、何だか勿体無いし・・・。


兵助と町に行こうかな?








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