勘ちゃんが、あたしを押し倒して笑った。にこにこと全く持って悪意を感じさせない笑顔で、笑った。あたしは全然状況が理解できなくて、目を白黒させた。なんで、こんな、ことに?あたし達はただの仲良きサボり友達で、で、で?ああ、確か最近はバレンタインデーとかがあるんだっけ?で?色々考えたけど、その分あたしは頭の中はクエスチョンマークで一杯になってしまうだけで、答えなんて見つからなかった。


「勘ちゃん?」
「そろそろ、限界」
「な、にが?」
「・・・鈍感すぎる子には、お仕置き」
「え、」


ちゅっ、となんとも可愛い音をたてて勘ちゃんはあたしの唇を奪ってしまった。そしてあたしの頭はフリーズ。え?え、え。勘ちゃんはにこりと笑うと、お口直しにあげる、と言って私にチョコボールを一箱くれて、ついでに深い大人なキスもくれた。





拍手ありがとうございました。ハッピーバレンタイン!! :)