真っ黒と赤のユニフォームに、真っ黒なマント。みんながみんな、似合ってる。お似合いお似合い。私たちは世界を崩壊を導く闇雷門。


「ねえ、風丸。今日はどこにしようか?」
「そうだな・・・、あっちとか?」
「お、いいなー!」


私が訊ねて、適当に風丸が指を指した方向が、今日の崩壊するところ。キャプテンがうきうきした目で、手をパキパキ鳴らしてる。おっと、どうやら今日のキャプテンは本気らしい。まあ、いつも本気だけど、今日は特別本気。


「今日は骨があるかな?」
「さあ?でも全力で、潰すけどな。」
「はは、そうだね」


にやり、私の疑問に風丸が妖艶に口元を歪めて笑った。それにつられて私も笑う。多分、見えないけどみんな笑ってる。あー、楽しい。どきどき、わくわくする。


「あ、シュートは僕と豪炎寺くんに任せてね」
「ゴールは俺に任せろよ!」
「ゲームメイクは俺がする」
「みんなやる気満々って所だな」
「だね。それでは、出陣といきますか」


吹雪、キャプテン、鬼道、風丸、あたし、がそれぞれ言いたい事を言って他のみんなが相槌を打つなり一言言うなりして、それからみんなでぐるりとアイコンタクトを交す。やっぱりみんなはそれぞれ楽しそうな顔をしてた。にやりにやり。 どうやら今日闇雷門のやる気は凄まじいようです。あーあ!楽しいな!


「それじゃあ、みんないくぞ!」
「「「「おー!」」」」


キャプテンの元気な声を合図に、みんなが声を上げる。それからみんな真っ黒なマントをばさりと被った。準備、完了。にやにやにや、にやつく口元が抑えられない。でもそれは見んな同じ。にやにや。今日の試合はいつもの倍ぐらいぼっこぼこになりそうだなーなんて考えたら、さっきよりすっごく楽しみになった。どきどきわくわくあははは!今日のニュースも闇雷門の頂きかな!なんてね。