「しろーくん、おきてー」

そう言ってはごそごそと僕の布団の中に入ってきた。そのときにひゅっ、と冷えた空気も入ってきて、僕はぎゅっと身を縮めて、ついでに目もぎゅっと閉じた。

、今何時?」
「えっとねー、長い針が・・・じゅー!」
「・・・よくできました、」

もぞもぞと手探りでの小さな頭を撫でると、きゃっきゃっと喜んだ。うっすらと目を開けてみたけど、まだ少し眠かったからまた閉じた。

「しろーくん、」
「なーに」
「あそぼーよ」

つんつん、ぷにぷに。つん、つん。が僕のほっぺをつついてくる。僕はそれを無視して寝たフリをしてみた。

「しろーくん、」
「しろーくーん」
「ねー、ねー」
「ねー・・・・・、」

しん、と声が途切れた頃に、うっすら目を開けてみたら、案の定ぶすーと拗ねたがいた。それを見たときにちくり、と小さな痛みが胸を突いた。罪悪感に起こされるように、僕はパチリと目を開けて、ごめんとの頭を撫でた。

、ごめんね」
「・・・・・・、」
、一緒に遊ぼう?」
「・・・・、」
、」
「・・・、」
ー、」
「・・・・・・・・しろー、くん、の、ばかー!」

がばーと勢いよく抱きついてきたを受け止めながら、僕はまたベッドに逆戻りした。ちょっと意地悪しすぎたなーと思いながら、ぎゃーと僕の服を握り締めてるの頭をまた撫でた。


、ごめんね。だいすきだよ」